大会テーマ「地域にひらかれた子育て~人をつなぎ、世代をつむぐ、そして地域と地域をむすぶ~」

大会準備委員会委員長あいさつ

2020年度「日本子育て学会第12回大会」は、“地域にひらかれた子育て~人をつなぎ、世代をつむぐ、そして地域と地域をむすぶ~”という大会テーマを掲げ、開催されます。

新型コロナ感染状況下にあって、今年度中に本大会(第12回大会)を開催するべきなのかどうか、開催するとすればどのような方策が考えられるかなどに関して、真摯な議論を重ねました。都道府県をまたがる長距離移動を伴い、多人数が1箇所に集合する例年の集会方式による大会実施は避けるべきであるものの、今年度の大会を中止する(1年延期する)ことによって、これまで連綿と続いてきた大会に空白を作り学会員の活動・研究成果発表の機会を狭めてしまうことは、学会として賢明な決断ではないとの意見集約がなされました。結果として、「自粛しながらも“できること”をする」という決意のもと、第12回大会をいわゆる「オンライン方式」によって実施することとなりました。

さて、今回の大会テーマに関して説明申し上げます。子どもを産み育てるという営みが、私たちの社会を着実に支え・持続させてくれます。子育てを通して、私たちは“横”にもつながれますし“縦”にもつながることができます。一方で、こうした“つながり”が自然に生成されることが少なくなり、意図的に促されるようになってきています。こうした「つながりづくり」を目指した取り組みは、地域における子育て支援の一つです。そして、その方法は地域(行政)によって様々です。昨年の第11回大会における大会企画シンポジウム「地域にひらかれた子育て~人をつなぎ、世代をつむぐ~」に参加しましたが、そこで、調布市という地域内での「縦」のつながりと「横」のつながりの実相と工夫とを学びました。実相に応じてなされる工夫は、支援に不可欠な「知恵」だと言えます。そこで、この第12回大会を「地域(行政)ごとの知恵を交流し合い・互いを高め合う場」にしたいと考え、第11回大会の副題に「そして地域と地域をむすぶ」を追加した次第です。また、大会企画シンポジウムでは、地域子育て支援拠点事業(子育てひろば、子育て支援センターなど呼び名は様々です)に焦点を当てて、複数地域の特徴的な「知恵」の紹介・交流を図ってみたいと考えております。

最後になりましたが、研究者のみなさま、子育ての当事者者である保護者のみなさま、現場でご活躍されている子育て支援者のみなさまの積極的な大会ご参加を心より期待申し上げます。

大会準備委員会委員長 伊藤 篤(甲南女子大学)

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